正社員のメリットとデメリット

IT業界では当然のようにエンジニアが必要ですが、今ではその大半を派遣やフリーランスなどで補っているのが現状です。正社員を雇用すると人件費の負担は、企業にとって大きなものになります。雇用中の給与は当然ですが、雇用保険などの負担も大きなものです。また退職時には退職金も準備しなくてはいけませんが、短期間で退職するような方が増えると大変です。この経費が派遣やフリーランスだとかからないのが、企業にとっては魅力的な部分になります。そして仕事が立て込んで忙しいときと、忙しくないときの人材の増減が自由に出来るのも理由にあると思います。これから正社員の雇用が増えるのかどうかは、まだ想像がつきません。一定量の仕事が敵的に確保出来ている企業では、正社員の雇用もメリットが高いのですが、仕事量が一定しない企業では、仕事量の多いときには人材を増やし、少ないときには人材を減らすという経営の仕方も有効だと思います。
問題点は働く側の考え方です。正社員で働く事を考えているのであれば、一定量の仕事を確保している大きな企業に入社するのが安全で確実です。もちろん正社員になれば収入の安定や生活の安定と言ったメリットがあります。デメリットとしては、自分が考えている仕事内容と、実務とが違う事があっても、企業には従わなくてはいけない、と言う点でしょうか。自分のしたい仕事が企業が求める仕事でなくても、正社員として働く限り従わなくてはいけないのです。
スキルとキャリアを望む人には若干厳しい環境になるかもしれません。仕事に対する欲がどれぐらい満たされるかで、正社員として働くかどうかを考えてみると良いでしょう。

待遇面について考えてみる

「これからは、ITに関わる仕事を選んだ方が安心だろう」と考え、エンジニアの道へ進んだ方も多いと思います。IT業界は、どんどん進化している業界でもありますから、IT業界に入れば最先端の仕事が出来ると感じている方もいるでしょう。エンジニアの仕事は、やりがいある仕事ではありますが、働き方によっては収入差もあるため「正社員として仕事をした方が、将来的に良いのだろうか?」と思っている方や、「派遣の方が時給が良いから派遣としてずっと仕事をしていきたい」と考えている方も多いと思いますが、派遣やフリーランスと正社員では、収入だけではなく、待遇面も大きく変わるため、これらも理解した上で判断していく事が大切となります。
そもそも、派遣やフリーランスと正社員では、どのような面が変わってくるかと言うと待遇面に大きな違いがあります。例えば、フリーランスとして働く場合は、自分で仕事を獲得しない限り収入を得る事は出来ませんし、保険や税金などは全額負担しなければいけなくなる可能性があります。派遣として勤務している場合には、派遣会社から日数に応じて有給休暇などを得る事は出来ますが、ボーナスと言ったプラス収入と言うのは得る事が出来ません。また、派遣社員として長い間仕事を続けたとしても、いざ辞める際には退職金と言ったお金もありません。正社員であれば、当然退職金が支払われますから、退職後の生活などに不安を感じる事はないでしょう。
企業によっては、さまざまな貯蓄型の積立などが出来る制度や補助金などが支払われるケースもありますから、これらのプラスの待遇面なども考えながら、正社員になるかどうかを判断していく事が大切となるでしょう。